小林千代美氏「責め負わねば」「離党考えず一党員として活動」 辞職会見一問一答(産経新聞)

 民主党の小林千代美衆院議員=北海道5区=が14日、北海道千歳市内のホテルで行った記者会見の内容は以下の通り。

 「昨年の衆議院選挙以降、私の選対関係者2名が相次いで逮捕、起訴されました。この間、政治とカネの問題を生じさせ、政治不信を招いてしまいましたことに、改めて国民の皆様、そして特に、ここ北海道5区の有権者の皆様方におわびを申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。鳩山前総理が辞意を表明された両院議員総会の場におきまして、私自身の名前も挙げられ、クリーンな民主党を作るために私自身もその責めを負うてほしい旨の発言がありました。この間の政治とカネの問題の議員としての責任をとるために、私、小林千代美は今国会の閉会日をもちまして、衆院議員を辞任をさせていただきます。国会閉会日ですけれどもまだ決定をしておりません。予定通りの閉会日の16日、あるいは一日延長しての17日と今のところ伺っております。あと数日間でございますけれどもここ北海道5区の18万を超える有権者の皆様方が私に付託をいただいた、そのみなさまの思いに応えるために、あと数日間、最後まで議員としての責務を果たさせていただきたく、これは心からお願いを申し上げます。私からは以上でございます」

 −−議員辞職を決断したのはどの時点か?

 「この間、党の関係者の皆さんや地元の民主党北海道、あるいは地元の講演会のみなさまとも相談をして参りました。その中で私自身、決断をいたしました」

 −−具体的にはどの時点か?

 「私自身もはっきりとは申しかねます」

 −−30歳で初出馬してから10年でようやく当選して手に入れた(議員)バッジ。今の率直な気持ちは?

 「私自身も10年以上、ここの北海道5区で政治活動をしてまいりました。衆院選挙も4回にわたり選挙戦を戦ってまいりまして、昨年ようやく、ここ北海道5区でも政権交代を果たすことができました。ただ、その多くの皆様方の付託に最後まで応えることができなかったことは本当に申し訳なく思っております」

 −−(鳩山前首相の発言などを受けて)なぜすぐ辞職しなかったのか?

 「今すぐに辞職をしろという声があることも存じております。ただ、国会の会期末まであと数日というところで、新しく菅政権が生まれたところの民主党です。しっかりとその民主党としての地域の役割を果たすために、そして、本来ならば4年間の任期を全うしなければいけないんでしょうけれども、途中でその職を辞さなければならないんですけれども、この議員としての職責をこの国会末まで果たさせていただくために、あと2、3日の話でございますけれども有権者の皆様にお許しをいただきたいと私自身で判断をいたしました」

 −−小林氏の選挙については「労組丸抱え」との指摘もあったが、自身の選挙活動を振り返ってみて、今この指摘についてどう思っているか?

 「私の選対関係者が逮捕、起訴された2つの裁判。1つが今日終結をしたようですが、1つは継続をしております。私自身もやはり監督責任といった立場から、その責めを負わなければいけないだろうと思っているところでございます」

 −−(小林氏の辞任に伴って行われる)補選の後継者についての考えは?

 「私自身がこの会期末をもって辞職をする立場にございますので、その後の話につきましては私の口から申し上げるのは適切ではないだろうと考えております」

 −−議員生活でどのような仕事をしたか? 本会議や委員会での質問回数は?

 「今すぐに申し上げることはできません。けれども、何回かにわたり質問もさせていただきました。また、地域での要望も受けとめ、それを政権の中で反映させることもできました。短い期間ではございましたけれども、十分にその活動がこれからできないことが残念でございます」

 −−小林氏は昨年の衆院選での北海道における政権交代の立役者。このようなことになり、率直に悔しい思いがあるのでは? また、辞職後の身の振り方は?

 「政権交代を果たした中で、まだ1年たっていない、その中で、私自身がその国政の場でこれから働くことができないのは大変残念に思っているところでございます。今後でございますけれども、地域の一民主党の党員として地域での活動を継続をすることを地元の党員の皆様にお許しいただければ、地域で民主党の一員として活動してまいりたいと存じております」

 −−献金の授受については知らなかったのか? 今回の裁判の両被告と事件後、話をする機会はあったか?

 「献金の事実については存じませんでした。そのことが発覚をいたしました後、両名の方とは連絡は取っておりません」

 −−辞表を出すのは国会が閉会した翌日か?

 「今国会を全うした後だと考えております。その辺の事務的な手続きについてはこれから党本部とも確認をしていかねばいけませんので、具体的に何日になるかは申し上げられません。申し訳ありません」

 −−辞職時期を国会閉会後にしたのは、参院選と補選の同日選を避ける狙いだ、との批判もあるが?

 「辞職のタイミングにつきましては、議員としての職責を今国会中までは果たしたいとの思い、一心で私自身で決めさせていただきました」

 −−今国会中はもう審理する法案がないが、果たしたいと言っている責務とはどういうものなのか?

 「新しく菅政権が誕生いたしまして、今日は午後1時から本会議が立つ予定になっております。今日は与野党からの代表質問が5時間の予定で行われるということになっております。今日、私はこれから東京に参りまして遅刻をして本会議に参加することになりますけれども、まずはここで一議席をいただいた議員の責任としてきちんと本会議に出席をするということ。そのあとは、党首討論になるのか代表質問の形になるのかまだ明確ではございませんけれども、与党の一員として短い時間でございますけども、しっかりと菅政権を支えていきたい。その仕事をあと数日間、行わせていただきたく、お願いを申し上げます」

 −−民主党北海道第5区総支部の代表としての立場はどうなるのか?

 「民主党の内規ですと、国会議員ないし候補予定者がそこの総支部の代表となりますので、私は辞職をもちまして第5区総支部の代表を降りさせていただくことになります」

 −−民主党を離党する考えはあるか?

 「離党は考えておりませんので、地域の一党員として活動できればと思っております」

 −−一党員としてというのは、具体的に政治活動を行うということか?

 「今のところ、先のことに対しては正直なところ考えることができない気持ちだけです。申し訳ございませんけれども、お答えできません」

 −−この会見の内容については、民主党の誰にどのような言葉で報告するのか?

 「今日の報告は民主党執行部の方にも、どなたかに報告するべきなのか相談しながら、報告申し上げたいと思っております」

 −−(公選法違反事件と政治資金規正法違反事件という)2つの事件がもしなかったら、昨年の自身の選挙は勝てていたと思うか? 結果は変わらなかったと思うか?

 「『もし』というご質問に答えるのはとても難しいことだと思いますけれども、多くの方々がさまざまなところで応援をしていただいた、その結果だという風にありがたく思っております」

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